あの頃。。。6
朝、目が覚めたら、何事も無かったかの様に
家の中はシーンと静まり返っていました。
父がガス栓を開いてから
一体どうなったのか分かりませんでした。
父の手に100円ライターが握られてた事だけ
覚えているのですが…
目が覚めました。
私、まだ生きているんだなあと思いました。
そして普通に母が寝てました。
子供ながらに、夕べの事は聞いちゃいけない
気がして何も聞きませんでした。
それから、父が帰って来なくなりました。
多分、別居❓したみたいでした。
そして、しばらくして母は知らないおじさんと
私を会わせました。
おじさんは、いつも沢山のお菓子を
くれました。
おじさんと一緒の時の母は凄く機嫌が良く
オシャレをし、綺麗でした。
そこにはヒステリックに
私を殴る母はいませんでした
なんとなく、直感でそのおじさんに、
私も嫌われではいけない、と思い
私は良い子にしていました
この頃には、私は立派❓に、
大人の顔色を伺う子供に
成長?してました。
ある日、夜中に話し声がして目が覚めました。
私の住んでいたボロ長屋の部屋は
6畳2間をカーテンで仕切ってあるだけ
なので、話し声話はまる聞こえです。
耳をすませていたら、声の主は
あの、おじさんでした。
始めは私のテストを見ながら何か話して
いる様でした。何度か寝返りを
うっていたら、私が起きているのか
母が見にきました。
私は直ぐに寝た振りをしました。
すると母は
「大丈夫、寝てるから」
と、おじさんに言いました
次の朝起きたら、部屋から変な匂い?がして
妙に居間が片付いていて、
いつも私より起きるのが遅い母が起きていて
いつも、たまにしか無い朝ご飯が出来ていました。